誰が得するか 2022 8 14

書名 中露の環境問題工作に騙されるな
著者 渡邉 哲也  杉山 大志  かや書房

「脱炭素運動で勝利するのは中国とロシア」
 ロシア・ウクライナ戦争の一因は、
欧州の脱炭素運動にあると言ってよいでしょう。
 なぜかというと、
欧州が脱炭素・脱原発に夢中になった結果、
ロシアの天然ガスへの依存度は、
危険なまでに高まりました。
 これを見たロシアは、
ウクライナに侵攻しても、
経済制裁はないだろうと読んだと思います。
 現在は夏ですが、
ロシアが天然ガスの供給を削減した状態では、
欧州は冬が越せるか心配です。
 さて、この本によると、
中国は2025年までの5年間で二酸化炭素の排出量を
GDPあたり18%削減するという。
 中国のGDPは高成長が続いていますので、
この計画では、二酸化炭素は減るどころか、
むしろ増加する懸念があります。
 世界最大の排出量がある中国は、
欧米のメンツを立てるために、
ちょっとだけ協力するつもりが、
結果的に排出量は増えていたという事態があり得るかもしれません。
 欧米の首脳も、そういうことは気づいていますが、
メンツを守るために意図的に騙されていたいという気分でしょう。
 ところで、風力や太陽光の発電を増やすと、
火力発電所も増やす必要があります。
 電力は需要と供給を一致させる必要があります。
需要と供給のバランスが崩れれば、
大停電のリスクがあります。
 風が吹かない時は、
急いで火力発電所を稼働させて、
需要と供給のバランスを一致させる必要があります。




























































































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